LINE公式アカウントとは?開設方法や特徴・メリット・料金プラン徹底解説!

  • 2020年8月28日
  • 2020年11月2日
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「ビジネスにLINEを活用すると上手くいくらしい・・・。」
「メールもいいけど、やっぱりこれからはLINEを使ってビジネスしたい・・・。」

「でも、どうやって始めていいか分からない!」

このような悩みを抱えている人も多いのではないでしょうか?

ビジネスに活用できるLINEを「LINE公式アカウント」といいますが、このページでは、これからビジネスにLINEを使ってみたいという人のために、LINE公式アカウントの特徴やメリット、料金プランなどの全体像を解説します。

また、アカウントを開設する際のステップや、管理画面にログインする方法についても説明していますので、実際にLINE公式アカウントを運用するに当たっても参照していただきたいと思います。

目次

LINE公式アカウントとは

LINE公式アカウントとは、コミュニケーションアプリであるLINEを運営しているLINE社がビジネス利用のために提供しているサービスです。

通常のLINEアプリ同様、アカウントを開設してLINEユーザーと友だちになることで様々な情報をダイレクトに届けることができるため、企業や店舗、EC・通販事業、さらには個人の情報発信など、非常に多くのビジネスシーンで利用されています。

当初、LINE社はビジネス用のサービスとして、主に大企業向けのLINE公式アカウントと、中小企業・店舗向けのLINE@(ラインアット)の2種類を提供してきました。
しかし、サービスをシンプルにして多くの企業・店舗が使いやすくなるよう、2019年にこれら2つのサービスを「LINE公式アカウント」として一本化。
以後、さまざまな機能が追加され、LINE公式アカウントはビジネスに必須のツールとして進化を続けています。

LINE公式アカウントの特徴

LINE公式アカウントにはどのような特徴があるのでしょうか?
ここでは、他のコミュニケーションツールとの違いを解説します。

メールとの違い

視覚的な情報発信が可能

メールでの情報発信は基本的に文字が中心です。設定によって動画や画像を埋め込むこともできますが、受信者側にうまく表示されなかったり、表示されるまで時間がかかったりすることが少なくありません。

一方、LINE公式アカウントには動画や画像をスムーズに配信できる機能が充実しているため、文字だけでなくユーザーの視覚に訴える情報発信が可能であるという特徴があります。

メッセージの到達が速く、到達率も高い

メールはユーザーに届くまでに一定のタイムラグが発生し、メールを送る相手が多くなればなるほど、到達に時間がかかるようになります。
しかし、LINE公式アカウントはメッセージが瞬時にユーザーに届くため、リアルタイムに情報を配信することが可能です。

また、メールの場合、迷惑メール対策としてメールソフトやメールサーバー側が規制を強化している関係で、メール自体が相手に届かないケースや、メール自体は届いても迷惑メールフォルダに振り分けられてしまうケースなど、到達率は年々下がってきています。
その点、LINE公式アカウントの場合、ユーザーにブロックされない限り到達しないという問題は生じません。

開封率やクリック率が高い

メールの場合、文章内に貼られたリンクをクリックしたために悪質なサイトに誘導されたなどの被害が相次いでいることから、メールを開いたりリンクをクリックしたりするのをためらうユーザーも多くなっています。
つまり、メールの開封率やクリック率は下がっているのが現状です。

ですが、先ほど述べたように、LINE公式アカウントはその特徴として、思わずクリックしたくなるような動画や画像の配信機能が充実しています。
さらに、LINE公式アカウントには細かな利用規約が定められており、違反者にはアカウント停止措置が取られるため、ユーザーからの信頼度が高く、開封率やクリック率もメールに比べて高くなっています(それぞれのデータ詳細は後述)。

一般のLINEとの違い

ビジネスでの利用が可能

一般のLINEでは、規約上「営業、宣伝、広告、勧誘、その他営利を目的とする行為」は禁止事項に当たるため、ビジネスに利用することはできません。

これに対し、LINE公式アカウントはビジネス利用のために提供されているサービスなので、規約の範囲内でビジネスに利用することができます。

多数に向けた配信が可能

一般のLINEでは、メッセージのやり取りは”1対1”となります。グループLINEもできますが、最大500人という制限があります。

一方、LINE公式アカウントでは、友だちの人数に制限がないため、多数のユーザーに向けた配信が可能です。

メッセージ配信機能が充実

LINE公式アカウントには、リッチメニューやリッチメッセージ、絞り込み配信など、一般のLINEにはない特徴的な配信機能が備わっています。
さらに、LINE社以外の会社が提供する拡張ツールを利用することで、さらに幅広い機能を利用できるようになります。

LINE@との違い

LINE@は以前、中小企業や店舗、個人向けに提供されていたサービスです。
ビジネスに利用でき、多数のユーザーに向けた配信が可能という点で、現在のLINE公式アカウントと同様に、多くの事業者に利用されていました。

またこの頃は、LINE@とは別に大手企業向けのLINE公式アカウントという、現行のサービスと全く同じ名称のサービスも提供されていました。
ただ、大手企業向けというだけあって、このサービスは初期費用が800万円、月額利用料が250万円以上と、非常に高額だったため、中小企業や店舗、個人ではほとんどがLINE@でビジネスを行っている状況でした。

そして2019年4月、この2つのサービスが統合されて、現在のLINE公式アカウントがスタートしたという流れになります。

LINE@と現在のLINE公式アカウントを比較した場合の特徴的な違いは、料金体系と機能面です。

料金体系について

LINE@では、「フリー」「ベーシック」「プロ」という3つのプランがあり、下の図のような料金体系となっていました。

【LINE@の料金体系】

一方、LINE公式アカウントも、「フリー」「ライト」「スタンダード」という3つのプランが用意されています。
ただし、LINE@と異なり、無料メッセージの通数を超える分は配信通数に応じた従量課金となるプランがあり、追加メッセージ料金が発生することになります。

【LINE公式アカウントの料金体系】

また、LINE@とLINE公式アカウントでは、上記の「1通」という言葉の意味も違います。
LINE@の場合は、1つの吹き出しを「1通」として扱っていたのに対し、LINE公式アカウントの場合、一回の配信で同時に送ると最大3つの吹き出しまで「1通」扱いになります。
そのため、同じ「1通」でも、LINE公式アカウントに統合されてからは実質3倍のメッセージを送ることができるようになったということです。

【「1通」の考え方の違い】

機能面について

LINE@のフリープランでは「メッセージ配信」「チャット(1:1トーク)」「クーポン」「ショップカード」といった基本的な機能しか使えず、全ての機能を使うには最も高額なプロプランに申し込む必要がありました。
しかし、LINE公式アカウントではプランによって使える機能に差がないため、「リッチメニュー」「リッチメッセージ」「カードタイプメッセージ」「リッチビデオメッセージ」「ターゲッティングメッセージ」といった、LINEマーケティングを行う上で非常に有用な機能もフリープランから使えるようになっています。

【LINE公式アカウントとLINE@の機能比較】

LINE公式アカウントでできること

LINE公式アカウントには様々な機能があるため、それらの機能を活用してできることも他のツールよりも多くなります。
ここでは、LINE公式アカウントでできることのうち、代表的な活用法を4つご紹介します。

1、メッセージ配信

LINE公式アカウントは、メルマガのように、こちらからユーザーに対して有益な情報を発信したり、商品のオファーをしたりすることができます。
しかも、大勢のユーザーに対して瞬時に一斉配信することが可能ですので、イベントやキャンペーンの告知などリアルタイムな情報配信にも適しています。
通常のテキストやスタンプはもちろん、写真や動画、音声も配信できますので、「LINE@との違い」でお伝えしたように、最大3つの吹き出しの中でバランスよく組み合わせながらメッセージを配信しましょう。

2、ナビゲーションツール

LINE公式アカウントには、上の画像のようにトーク画面の下部に大きく表示されるリッチメニューという機能があります。
この機能によって、自社ホームページやSNS、予約受付フォームなどへの誘導がスムーズになります。
このリッチメニューに、ご自身のマーケティングにおいて優先順位の高いコンテンツを設置することで、LINE公式アカウントがそのナビゲーションツールとしての役割を果たします。

3、自動応答

LINE公式アカウントのチャットには、ユーザーからのメッセージに対し自動で応答する「応答メッセージ」という機能があります。
ユーザーから送られたメッセージに含まれる特定のキーワードに対する返答内容をあらかじめ設定できるため、ユーザーからのよくある質問などに対し個別に返信する手間が省け、業務の効率化が可能になります。
また、営業時間外であっても、一定の問い合わせに対して答えることができるので、ユーザー満足度もアップさせることができます。

4、コミュニケーションツール

LINE公式アカウントのチャット機能を使えば、通常のLINEと同じく、ユーザーと”1対1”の気軽なコミュニケーションをスムーズに取ることが可能になります。
これによりメルマガや他のSNSでは実現しにくい関係性の構築が可能です。
さらに、上記の自動応答も上手く活用すれば、ユーザーとのコミュニケーションを半自動化させることもできますので、顧客対応の効率化も実現できます。

LINE公式アカウントのメリット・デメリット

これまで見てきたように、LINE公式アカウントはWEBマーケティングを行う上で非常に優れたツールと言えますが、以下ではで具体的なメリット・デメリットを紹介します。
メリット・デメリットをきちんと踏まえて、ご自身のWEBマーケティングにLINE公式アカウントをうまく導入してください。

メリット1:情報伝達力が高い

LINE公式アカウントのメリットとして、まず挙げられるのは、情報伝達力の高さです。
今や国内で8,400万人以上が利用するLINEは、SNSやメルマガなど他のWEB媒体と比較してもユーザーの多さが際立っており、通信インフラとして定着していますが、LINE公式アカウントを活用することで、このLINEユーザーに対してメッセージを配信することになるので、より多くの人々に読まれる可能性が高くなります。

また、ユーザー数の多さだけでなく”プッシュ型”の媒体であることも、LINE公式アカウントの情報伝達力を支える大きな要因です。
WEB媒体には、媒体にユーザーがアクセスしてくるのを待たなければならない”プル型”の媒体と、こちらがアプローチしたい時にユーザーにメッセージを送れる”プッシュ型”の媒体があり、ホームページやブログ、SNSなどは”プル型”、メルマガやLINE公式アカウントは”プッシュ型”の媒体になります。

そのうえ、前述の通りLINE公式アカウントはメルマガのようなタイムラグが発生しないことから、瞬時にユーザーにメッセージを届けることができます。
すなわち、こちらの好きな時に、瞬時にメッセージを送ることができるという情報伝達力の高さが、LINE公式アカウントの1つ目のメリットです。

メリット2、メッセージの到達が速く、到達率も高い

メリットの2つ目は、「メールとの違い」でも触れた、メッセージの到達スピードと到達率の高さです。
繰り返し書いている通り、LINE公式アカウントはメッセージはメルマガのようなタイムラグが発生しないため、大勢のユーザーに対しても時間差なくメッセージを届けることができます。
そのため、WEBセミナーやLIVE配信の告知、または店舗の混雑状況や通販サイトのタイムセールなど、リアルタイムな情報を瞬時に配信することが可能です。

また、LINE公式アカウントは、ユーザーにブロックされない限りメッセージが到達しないという問題はほとんど生じないため、100%に近い到達率でメッセージを届けることができます。

メリット3、開封率・クリック率が高い

こちらも繰り返しになりますが、メッセージの開封率やメッセージ内リンクのクリック率が高いという点も、LINE公式アカウントの大きなメリットです。
メルマガの一般的な開封率が20%前後、クリック率は5%前後と言われているのに対し、LINE公式アカウントの場合、開封率60%前後、クリック率25%前後と、非常に高い高い数値が出ています。
LINE公式アカウントに開封率やクリック率を高める機能が充実していることが、このような結果につながっていると言えます。

デメリット1、プラットフォームに依存している

LINE公式アカウントの1つ目のデメリットは、プラットフォームに依存しているという点です。
LINE公式アカウントはLINE社が提供するサービスである以上、LINE社が決定することに従う必要があります。
いくらこちらがLINE社の定める規約を守っているつもりでも、アカウントの停止や削除といった判断を下すのはLINE社ですし、規約自体が変更され、こちらの運営に大きな影響を及ぼす可能性もゼロではありません。
この点は、LINE公式アカウントを使ってビジネスを行う上で、最も大きなデメリットになります。

ただし、ホームページやブログを運営していても、グーグルのアルゴリズムの変動によって検索エンジン上の順位が変わったり、広告の出稿規約が変更されて広告を出せなくなったりすることはありますし、各種SNSでも運営元の決定がアカウント運営を左右するケースは珍しくありません。
つまり、「プラットフォーム依存」というデメリットは、どのようなWEB媒体を使うにしても避けられるものではないため、LINE公式アカウント特有の問題ではありません。

デメリット2、第三者の紹介が禁止されている

LINE公式アカウントの2つ目のデメリットは「第三者の紹介禁止」です。
LINE公式アカウントには細かな運営規約が定められていますが、その中で「第三者のための広告媒体として使用する行為」は禁止されています。
つまり、自社の商品・サービスや店舗以外の広告を掲載することができないということですので、アフィリエイトも禁止されることになります。

とは言え、LINE公式アカウントをビジネスに活用しようという方は、ご自身の商品・サービスのオファーや自店舗の広告のためであるケースが多いと思いますので、このデメリットもほとんど問題になりません。

デメリット3、ブロック率が高い

3つ目のデメリットは、ブロック率の高さです。
LINEは気軽に使えるコミュニケーションツールですので、カンタンに友だち登録してもらいやすい半面、ブロックもカンタンにされてしまうという面があります。
コツコツと友だちを増やしても、ブロックされてしまえばツールとして役に立たなくなるため、この点もデメリットになりえます。

ですが、言うまでもなく、ブロックされる最大の原因は、有益な情報を提供できていないからに他なりません。
ユーザーに有益な情報を提供することがLINEマーケティングの基本ですので、ブロック率の高さは関係ないと自信を持って言えるような運営を心がけましょう。

LINE公式アカウントの料金プラン

LINE公式アカウントの料金については、「LINE@との違い」の箇所でも簡単に触れましたが、ここで各プランとそれぞれの料金体系を詳しく説明していきます。

まずは、おさらいの意味で、先ほどの料金体系の表を再度チェックしておきましょう。

【LINE公式アカウントの料金体系】

この表にある通り、以下の説明では

・月額固定費
・無料メッセージ通数(月額固定費内で1ヶ月に送信できるメッセージの数)
・追加メッセージ料金(それ以上の数のメッセージを送る場合の追加料金)

これら3つのポイントに着目して比較すると、プランごとの特徴が分かりやすくなります。

フリープラン

月額固定費は無料で、1ヶ月に1,000通までメッセージが送れます。
それ以上の追加メッセージを送ることはできません。
そのため、1ヶ月に1,000通を超す場合は、ライトプランかスタンダードプランにアップグレードする必要があります。

目安として、友だちが100人の場合、1ヶ月に10通のメッセージを送るとちょうど1,000通になるので、1週間当たり2通から3通は配信可能です。
友だちが250人になると、1ヶ月に4通で合計1,000通に達するので、1週間当たり1通が限度という計算になります。

ライトプラン

月額固定費5,000円で、1ヶ月に15,000通までメッセージが送れます。
それ以上の追加メッセージを送る場合、1通当たり5円の追加メッセージ料金が必要です。

フリープランの目安で挙げた例と比べてみると、友だちが1,500人の場合、1ヶ月に10通のメッセージを送るとちょうど15,000通になるので、1週間当たり2通から3通の配信が可能です。
そして、友だちが3,750人になると、1ヶ月に4通で合計15,000通に達するので、1週間当たり1通となります。

ライトプランでは、友だちが1,000人いる場合でも、1ヶ月に15通は配信できるので、2日に1回のペースでメッセージを送ることができるという計算になります。

以上のメッセージ数を超えて配信したいのであれば、前述の通り1通当たり5円の追加メッセージ料金を支払うか、場合によってはスタンダードプランにアップグレードした方が結果的に割安になることもあります。

スタンダードプラン

LINE公式アカウント最上位のプランとなり、月額固定費15,000円で1ヶ月に45,000通までメッセージを送れます。
それ以上の追加メッセージを送る場合、1通当たり3円以下の追加メッセージ料金が必要です。

スタンダードプランでは、友だちが1,500人でも1ヶ月に30通、つまり毎日1回は月額固定費内でメッセージを配信できるようなります。

そして、このプランの大きな特徴は、追加メッセージ料金です。
1通当たりの単価が一律に決まっているのではなく、下の表のように追加のメッセージ数が多くなればなるほど1通当たりの単価が下がるという料金体系ですので、毎月多くのメッセージを配信したい場合に適しています。

ただ、1通当たりの単価は下がっても、配信数が多い分、追加料金も多額になりますので、費用対効果のバランスに注意してください。

【スタンダードプランの追加メッセージ料金】

以上がLINE公式アカウントにおける3つのプランの料金体系です。
何人の友だちに、毎月何通配信するかによって適切なプランは変わってきますので、アカウントを運営しながらご自身に最も合ったプランを選ぶようにしてください。

なお、LINE社が公式に出しているシミュレーターもありますので、こちらを使って費用やプランを検討するのもオススメです。
LINE公式アカウント通数費用シミュレーター

アカウントの種類

LINE公式アカウントには3種類のアカウントがあり、アカウントの違いによってできることが少しずつ変わってきます。

未認証アカウント

未認証アカウントは、審査や条件がなく、個人や法人を問わず誰でも開設できるアカウントです。
メッセージ配信やタイムライン投稿、LINEチャットなど基本的な機能は他のアカウントと同様に利用できるので、LINE公式アカウントを初めて使う方は、まず未認証アカウントからスタートして、後で認証済アカウントにアップグレードしていくのがよいでしょう。

認証済アカウント

認証済アカウントは、LINE社の審査をクリアしたアカウントです。
審査をクリアしなければならない反面、下記のように未認証アカウントよりもできることが多くなります。

・ LINEアプリ内のアカウント(友だち)検索結果に表示される
・ 販促用の公式ポスターなどのツールが使える
・ 有料で友だち集め用のPOPやノベルティを発注できる
・ 利用料金について、複数の支払い方法が選択可能
・ 有料で友だち追加広告が出稿できる
・ 認証済アカウントバッジ(青)が付与される

認証済みアカウントは、LINE公式のロゴやキャラクターを使ったり、認証済アカウントバッジが付与されたりすることでユーザーに安心感を与え、かつ、アカウント検索結果や広告での露出を増やすこともできるため、ユーザーが友だち追加しやすくなるという大きなメリットがあります。

プレミアムアカウント

プレミアムアカウントは、認証済アカウントの中からLINE社が独自に選定したアカウントです。
基本的には大企業や有名人を対象としていますので、一般の企業や個人としては、未認証アカウントか認証済アカウントをアカウント開設時に選ぶことになります。

ベーシックIDとプレミアムID

LINE公式アカウントを開設すると、LINEの友だち検索で利用されるIDが付与されます。
最初は「ベーシックID」というランダムな英数字のIDが付与されますが、オプションで「プレミアムID」に申し込むことも可能です。

プレミアムIDは、年間1,200 円の費用が必要ですが、店舗名や法人名、サービス名など任意の英数字を使うことができるようになります。
プレミアムIDへの申し込みは、管理画面の右上にある「設定」→「利用と請求」→「プレミアムID」の箇所で行うことができます。

もちろん、ベーシックIDでも問題なく運営できますし、プレミアムIDが必須というわけではありませんが、店舗や企業、サービスなどのブランディングに有効な面もありますので、必要に応じて検討してみてください。

LINE公式アカウントを開設するための7ステップ

LINE公式アカウントには、個人のLINEアカウントで開設する方法と、メールアドレスを登録して開設する方法の2通りがあります。
WEB上でもアプリ上でもカンタンに手続きできますので、スマホかパソコンがあれば大丈夫です。

ステップ1:「アカウント開設ページ」にアクセスする

LINE公式アカウントは、LINE公式アカウントの公式サイトにある「アカウント開設ページ」から作成します。
アカウント開設ページを開いたら、「認証済アカウントを開設する」「未認証アカウントを開設する」のどちらかを選び、次の画面で「アカウントを作成」をクリックします。

ステップ2:個人のLINEアカウントもしくはメールアドレスを登録する

次に、個人のLINEアカウントかメールアドレスを登録してアカウントを開設します。

個人のLINEアカウントを登録して開設する場合

この場合、個人のLINEアカウントとLINE公式アカウントが連携することで、開設は完了となります。
ただし、LINE公式アカウントが個人のLINEアカウントと連携したからといって、ユーザー側から個人のLINEアカウントを確認することはできませんので、運営者である個人が特定されるおそれはありません。
手順としては、個人のLINEアカウントに登録しているメールアドレスとパスワードを入力するか、QRコードを読み取ってログインし、必要事項を入力していきます。

メールアドレスを登録して開設する場合

この場合、登録したアドレスへ届くメールから「LINE Business ID」を作成し、アカウントを開設します。

ステップ3:管理画面にログインする

上記どちらかの方法によりアカウントを開設した後、「LINE Official Account Manager」という管理画面にログインできたら、アカウント登録は完了です。

ステップ4:基本情報を登録する

アカウント開設が完了したら、管理画面からアカウントの基本情報を登録します。
LINE公式アカウントでは、さまざまな情報が登録できますが、ここでは最も基本的な情報となるプロフィールページの設定を説明します。
Web版の管理画面は右上部の「設定」から、アプリ版の管理画面では「設定→アカウント」の順にタップして、プロフィールページを開いてください。

プロフィールページでは、以下の4項目を基本設定として登録します。

・ アカウント名
・ ステータスメッセージ
・ プロフィール画像
・ 背景画像

それぞれ下の画像のように、プロフィールページで他のユーザーにアピールできる部分ですので、ここでの設定はとても重要になります。

アカウント名とステータスメッセージはペンのアイコンから、プロフィール画像と背景画像は「編集」から修正します。

アカウント名
友だち一覧に表示されるLINE公式アカウントの名前です。
開設時に登録した名前が表示されているので、変更したい場合はペンのアイコンをクリックして修正してください。

ステータスメッセージ
アカウント名の下に表示される短文のメッセージです。配信内容の説明などを記入します。
こちらもペンのアイコンをクリックして編集できます。
ただし、ステータスメッセージは、一度設定したら再度変更するまで1時間必要になるので、ご注意ください。

プロフィール画像
LINE公式アカウントのアイコンとして表示される画像です。
LINE社によると、ファイル形式はJPG、JPEG、PNGに対応しており、ファイルサイズは3MB以下、画像サイズは640px × 640pxが推奨されています。
「編集」から画像を指定して画像を取り込み、丸い枠に収まるように位置や大きさを調整できたら保存しましょう。
プロフィール画像も、一度設定したら変更まで1時間必要です。

背景画像
プロフィール画像の背景に表示される画像です。
ご自身のビジネスに合うイメージ画像や、店舗・企業の建物の外観などを設定するのもオススメです。
ファイル形式、ファイルサイズはプロフィール画像と同様ですが、横長に表示されるため画像サイズは1080px × 878pxが推奨されています。
背景画像も「編集」から画像を取り込み、四角い枠の中に収まるように位置や大きさを調整して「適用」を押してください。

以上の基本設定以外にも、アカウント設定画面では下記の項目についても設定できます。

認証ステータス
未認証アカウントから認証済アカウントへアップグレードしたい場合、ここから申請を行います。

検索結果での表示
認証済アカウントの場合、「表示」を選択すると、友だち検索の結果にアカウント名が表示されます。

位置情報
店舗などの位置情報を設定できます。

背景デザイン
メニューバーの色を設定できます。
トーク画面の背景も同じ色になります。

アカウント情報
料金プランやベーシックID情報が表示されます。

ステップ5:各種の自動応答メッセージを設定する

LINE公式アカウントには、自動応答でメッセージを送る機能がありますので、設定できるものは早めに終わらせておきましょう。

管理画面の左メニューにある「あいさつメッセージ」「応答メッセージ」「AI応答メッセージ」をクリック。
入力画面でメッセージを入力できたら「変更を保存」ボタンで内容を保存します。

あいさつメッセージ
ユーザーが友だち追加してくれた際に自動で送られるメッセージです。
LINE上で最初のやり取りとなる重要なメッセージなので、登録のお礼や、今後の配信内容などを送るようにしましょう。

応答メッセージ
ユーザーからのメッセージに対して自動で送信されるメッセージです。
ユーザーから送られたメッセージに含まれる特定のキーワードに対して返信する内容を設定できます。
このメッセージに関しては、開設前から想定できる質問と答えなどを登録することもできますが、アカウントを運営する中で、自動応答にした方がよい内容と、個別に手動で対応すべき内容を選別していくのもよいでしょう。

AI応答メッセージ
ユーザーからメッセージを受信したときに、AIが内容を判別して適切なメッセージで返信する機能です。
応答メッセージのようなキーワード対応ではありませんので、あらかじめキーワードを設定する必要はありません。

ステップ6:メッセージの配信テストをする

上記の設定が終わったら、正常に配信されるかテストしましょう。

管理画面の「メッセージ配信」をクリックして、メッセージ作成ウィンドウが開いたら、メッセージを入力して「配信」をクリックします。

メールアドレスからアカウントを作成した場合、管理画面の中央右上部に表示されているLINE公式アカウントのIDを、個人のLINEアプリで検索して友だち登録を行い、その個人LINEアカウントにメッセージが届けば、配信テストは完了です。

個人のLINEアカウントからLINE公式アカウントを作成した場合、自動的にLINE公式アカウントが友だち登録されますので、配信テストの際に手動で友だち登録を行う必要はありません。

ステップ7:アカウントを公開する

メッセージ配信のテストまで完了したら、LINE公式アカウントの公開設定を行います。
前述の基本情報を設定した「設定」メニューで、「検索結果で表示」の項目を「表示」に切り替えればOKです。

以上が、LINE公式アカウントの開設方法です。

ちなみに、個人のLINEアカウントから開設する場合、1つの個人のLINEアカウントに対して、LINE公式アカウントは100アカウントまで作成できますし、メールアドレスを登録して開設する場合、登録用アドレスの数だけアカウントを作成できますので、どちらの方法で開設してもアカウントの数に大差は生じません。
また、複数人で同じアカウントを管理・運営する場合は、個人のLINEアカウントに連携させないメールアドレスからの開設がオススメです。

管理画面へのログイン方法

LINE公式アカウントでは、管理画面にログインするために、LINEでログインする方法と、メールアドレスでログインする方法という2つがありますので、ここで解説します。

LINEでログインする方法

LINE Official Account Manager(管理画面)を開き「LINEでログイン」を選択します。
ログインできるとアカウントリスト画面が表示されます。

初回のみPINコードの入力が要求されますので、3分以内にコードを入力してください。
3分以内に認証コードが入力されないと、ログインはキャンセルされます。
なお、初回の認証はブラウザごとに要求されますので、新しいブラウザでログインする際は認証コードの入力が必要です。

メールアドレスでログインする方法

LINE Official Account Manager(管理画面)を開きます。
「メールアドレスでログイン」を選択し、登録済みのメールアドレスとパスワードを入力してログインしてください。
ログインできるとアカウントリスト画面が表示されます。

この記事のまとめ

この記事では、これからビジネスにLINEを活用したいという方のために、LINE公式アカウントの概要として以下の項目について解説しました。

・ LINE公式アカウントとは
・ LINE公式アカウントの特徴
・ LINE公式アカウントでできること
・ LINE公式アカウントのメリット・デメリット
・ LINE公式アカウントの料金プラン
・ アカウントの種類
・ ベーシックIDとプレミアムID
・ LINE公式アカウントを開設するための7ステップ
・ 管理画面へのログイン方法

LINE公式アカウントには非常に多くの機能があり、それに応じて多様なマーケティング戦略を取ることができますが、効果的に機能を活用し、より良い戦略を取るためには、まず特徴やメリットなどを把握することが出発点となります。

しっかりとツールの全体像を頭に入れた上で、LINEマーケティングをスタートさせてください。

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